2014年3月31日月曜日

「サヨナラ」ダケガ

察しのついている方がほとんどかと思いますが、3月いっぱいは弘前大学の所属になっているのに、どうして引越して新任地にいるかというと、それまで使っていなかった年休を取得していたからなのです。昨年、猛暑の時期に冷房のない研究室であえいでいたりしたので、今年に繰り越した分があり、これでもまだおつりがあるくらい余っていたのでした(笑) 

今日で、その休暇(?)は終わりで、明日からは新しい職場で働きはじめることになります。

ここ数日、天候の移り変わりが目まぐるしく、昨日は激しい嵐で雷まで落ち、今朝は快晴だったのですが、夕方からはときどき風が強くなっています。まだ咲きはじめなので大丈夫だとは思うのですが、ちょっと気づかわしげに桜を見上げてしまいます。

思わず、ハナニアラシノタトエモアルゾ、と、つぶやいていました。

2014年3月30日日曜日

気づいてみると

今度の職場のすぐ傍の川岸の桜です。









去年までは、雪解け直後の固い蕾のときから、少しずつ花が開くのを今か今かと待っていたのですが、今年は、夢中になってばたばたしていて、ふと、顔を上げると花が咲いていた、という感じです。

2014年3月28日金曜日

自慢にもならない本棚を引っ掻き回す

ようやく新しく移った研究室の書棚に本が並びはじめましたが、ついつい、中身を覗いてしまうので、なかなか作業が進捗しません(笑)

以前、私の研究室の本棚を眺めて、宝の山じゃないですか、と、言って下さった方もいたのですが、数学書の類は、重要なものは長い目で見ると大体再版されるので、古本屋で探し当てて高い値段で購入しても、後に新たに綺麗で廉価なものが出回って悔しい思いをすることがしばしばです。この本は、日本評論社の数学叢書版を古本屋で購入した後すぐにちくま学芸文庫で再版されましたし、この本も、結構な値段で古本屋で購入した直後に復刊されました。以前、洋書の蔵書で自慢していたのは、Baxter の "Exactly Solved Models in Statistical Mechanics"  と、Chihara の "An Introduction to Orthogonal Polynomials" だったのですが、どちらも Dover で出版されたうえ、 さらに、Baxter の本にいたっては、無料でダウンロードできるようになっていました。もちろん、数学全体のためにはそのほうが望ましいので、私が自慢できるかどうかは問題ではないのですが(笑)、もし、再発されるのがわかっていたら、あんなに散財して買う必要はなかったのになあ、と、恨めしく思うこともあります。

それでも、私の場合、大体の本はざっと斜め読みして放り出しておいて、必要になったり、思い出したりしたときにおもむろに読み直すことが多いのと、職場の図書館に数学書が大量にある、というわけにはなかなかいかない環境なので、これから入手できなくなるのではないか、という不安がつきまとって、ついつい読めもしない本まで買ってしまいます。あと、それから、独り者で、家計のことを考えなくなっている、という、悪しき原因もあります(笑)

そんなわけで、そのうち、自慢できなくなるかもしれませんので、廉価で再発される前に、ちょっと見せびらかしておくことにします(笑)

まず、特殊関数関係の本です。


ミラー著(折原訳)の「リー理論と特殊関数」













ホックシタット(大槻、岡崎訳)の「特殊関数」、ただし、これは原著が入手しやすいので、それほど日本語訳が必要ではないかもしれませんね。
これは、以前は手に入りにくかったのですが、最近はどうなのでしょうか?









次に、専門とは関係ない数学の本から。


以前、お知り合いの方に見せていただいて、面白かったのですが、なかなか入手することができなかった本です。昨年くらいに、ようやく見つけたので購入しました。線型代数の自然・社会科学への応用に関する本は、他にも、こんな本 や こんな本 もありますが、この本は特に充実しているようです。










もはや、数論関係者に見せびらかすこと以外に使いみちがなくなってしまいました(爆)












次は、数理哲学や数学史の本で、最近復刊されていなそうなものです。


ラカトシュ「証明と論駁」。古本屋に出ていたのを衝動買いしてしまいました。これくらいの本はコンスタントに流通していてほしいという気持ちと、結構な値段だったので、これで安価な復刊をされたら浮かばれないという気持ちが混ざり合って複雑です(笑)










ラッセル「数理哲学序説」。この本も 20 年近く復刊されていないのですね。
オスカー・ベッカー「数学的思考」。これも品切れですね。こちらはまだ流通しているみたいですが。









ジョーゼフ「非ヨーロッパ起源の数学」。しばらく前に翻訳が出たのは知っていたので、読もうと思って探したら、いつの間にか品切れになっていて、こんな評判がよい本なのに、と、驚きました。もしかすると、ブルーバックスにするには重すぎたのかもしれません。そういえば、少し前に、AMS の Notices に書評が出ていました。










最初に書いたように、洋書ではほとんど希少な本はなくなっていますが・・・。


Noerlund の差分方程式の本です。これは、AMS Chelsea で品切れ(絶版?)になっていて、欲しかったのになかなか見つけることができませんでした。数年前に、偶然、古本屋で見つけました。






最近、こちらも古本屋で見つけました。やはり結構な値段でしたので、安価で復刊されたりするとやりきれない気持ちになりそうです(笑)




これは9冊揃っています、ということで(笑)












研究室に本が並んでいるのを見て学生さんが感心しているときは、ふっふっふ、ダイガクのセンセイとはこういうものさ、と、悦にいった気持ちになるのですが、大抵、その後、すごいですねえ、これ、全部読んだんですか? と聞かれて、返答に困ることになります(笑)  

こんなことをしているので、本の収納がなかなか進みません(笑)


2014年3月26日水曜日

荷物の搬入

新しい職場のすぐそばに川が流れているのですが、そのほとりにはもう菜の花が咲いています。桜の木々のところどころには、ひとつ、ふたつと、咲きはじめた花が顔をのぞかせています。2日前の雪景色を思い出すと、またもや、何だか不思議な気持ちがします。

一昨日に弘前の研究室から運び出した荷物が、今日届きました。 前任の先生が研究室をとてもきれいに片づけておいてくださったので、 すぐに搬入にとりかかることができました。まずは、本の入ったダンボールをほどいて、 中身を本棚に並べ始めました。装丁が揃っていたほうが収納しやすいので、数学書は、だいたい、出版社別に並べるのですが、うまく1列に収まらないときにどうするかを考え込んで時間を過ごしてしまいます。 

使い続けた場所だと、ちょっとした隙間に、いつも間にか、意外と多い本や書類を詰め込んだりしているのですが、最初はそういうわけにはいきません。ゆっくりと、今度の研究室に馴染んでいかなければなりません。

それでも、見覚えのある本が並ぶと、それまでより、少し親しみが増したような気がします。

これで、荷物の移動は終わって一安心なのですが、しばらくの間、自宅と仕事場の両方で、本棚に本を並べなければなりません(笑)

2014年3月25日火曜日

始めます

移動に伴い、新しくブログをはじめようと思い立ちました。

またもや、ブログのタイトルはポール・サイモンの歌詞から、URLはビル・エバンスの曲名からとっています。

ということで、テストを兼ねて一言だけ書いてみました(笑)