2014年11月2日日曜日

ベタな観光

以前は、京都で時間ができたときは、明恵上人について読んだ後なら高尾に、とか、一休禅師の詩を読んだら田辺に、とか、天台について読んだら叡山に、というように、関心のあることのゆかりの場所に行っていたのですが、トシをとるにつれて低俗化してきたのか(笑)、調べるのが面倒になってきたのか、何となく、ぶらっと出歩いてしまい、結局はよくありがちな大して実にならないような観光に終始してしまうのがよくないところです。


そんなことを言いつつ、今回立ち寄った場所の写真です。



まずは定番中の定番の清水寺です。紅葉はまだほんの少しで、盛りにはまだ間がありそうです。改修中で落ち着きがなかったのも残念でした。







そのまま三年坂を下って東山沿いに歩いてみました。修学旅行生でごったがえしています。












坂本龍馬、中岡慎太郎、木戸孝允らのお墓がある霊山によってみました。写真は坂本龍馬と中岡慎太郎のお墓です。彼らのような有名な志士だけではなく、池田屋事件や禁門の変などで命を落とした無名に近い人たちも祀られています。自分が偉大ではないせいか、大きく名をなすこともなく、志半ばで終わった方々に感情移入できるようにもなってきました。





そのまま高台寺へ行きました。色とりどりの傘が配置されていて、美しい風情を醸し出していました。









銀閣寺です。こちらは研究集会が終わった後の 16:00 過ぎに訪れたので、慌しく眺めただけで終わってしまいました。少し暗くなり始めているので、光線の具合もよくないですね。夕方にもかかわらず大変な人出でした。







せっかくだからと自腹で1日余計に泊まった翌日は、北山のほうに行きました。


金閣寺です。訪れたときはあいにくの激しい雨でした。










金閣寺を出る頃に雨が小降りになり始めたので、そのまま歩いて竜安寺に行きました。有名な石庭のまえで、しばらくぼんやりしていました。









何となくお庭を眺めているのが心地よかったので、このまま大徳寺にでも行って、いくつかの塔頭のお庭を拝観したいような気になってきたのですが、夕方に東京に発つには時間が足りなそうなので断念して、京都市街に戻りました。ちょうど、御所の一般公開が行われていました。






右近の橘のほうから眺めた紫宸殿です。










庭園も入念に手入れされていました。










襖絵の装飾も素晴らしく、思わず見入ってしまいました。










最後に二条城に立ち寄りました。こちらも改修中で、期待していた襖絵がことごとくはずされて複製と取り替えられていて興ざめでした。








小堀遠州が手を入れたという庭園はさすがでした。











一通り、お約束の観光を済ませた気分になって京都駅に向かいました。以前よくお土産にしていた阿闍梨餅を買おうと伊勢丹地下の食品売場に行くと、思いがけず長い行列ができていて驚いてしまいました。頻繁に京都に来なかったうちに評判が広がっていたようです。