2014年5月12日月曜日

抜書き

「意地や面目を立てとおすことはいさましい、人の目にも壮烈にみえるだろう、しかし、侍の大分というものは堪忍と辛抱の中にある、(中略)、 これは侍に限らない、およそ人間の生きかたとはそういうものだ、いつの世でも、しんじつ国家を支え護立てているのは、こういう堪忍や辛抱、-人の眼につかず名もあらわれないところに働いている力なのだ」 (山本周五郎 『樅の木は残った』)