2014年5月13日火曜日

帰り新参

このページをご覧になっている方には、ニシザワは関東に舞い戻ってきても、結局、展覧会とコンサートにしか行っていないじゃないか、と言われそうで(笑)、しかも全くその通りなので弁解のしようがないのですが(笑)、もうひとつ、こちらに移ったら、ときどきは、研究関係のセミナーにも顔を出せるのではないかなあ、という期待もありました。

ところが、行きたい談話会やセミナーが、講義のある月曜や金曜にあることが多く、思ったより聴きに行けないことが続いてしまいました。今日は、折りよく、駒場の表現論セミナーで Cherednik 氏の講演があったので、出かけてみました。

弘前にいた間は、年に1,2度、学会や研究集会に出られるかどうかという感じだったので、駒場に行くのも久しぶりです。こういうセミナーは、大学院生や、若い方々は早めに来て席をとり、直前に先生方が講演者とやってくる、というのが大体のパターンなのですが、会場の教室に入ってあたりを見渡すと、早く来ていた若い方々はほとんど顔を知らず、完全に浦島状態です。

二重アフィンヘッケ代数の表現によるフーリエ変換に基づいて、q,t の2パラメータを持つ超幾何関数を定義すると、その対称性から大域的に意味を持つものになって、特殊な極限を通して、Ruijsenaar の q-Toda や、q-Whittekar 関数や、p-進代数群の球関数などと関連する、というような話だったと思いますが、久しぶりに早口の英語を 90 分間ぶっとおして聞くと、思ったより草臥れてしまいました。私の講義に出席している学生さんに文句を言えた義理ではないかもしれません(笑)

講演が終わった後、会場にいらっしゃっていたお知り合いの方と少し立ち話をして、移動しました、連絡先をお知らせするはがきを出しておきました、と、申し上げたら、ああ、そういえば、メールボックスをしばらく見てなかったので気づかなかった、とのことで、やはり、業界内だと、しゃちほこばって挨拶しても、大体がそんな感じになってしまいます(笑)