2015年6月7日日曜日

知らない間に

勤めている大学に「父母と教職員の会」という、高校までのPTAのような(?)組織があります。略して「父母教」と読んだりするのですが、赴任当初、何の事だかわからず、怪しい宗教か?と、勘違いしそうになりました(笑)

今日は、その父母教主催の、保護者の方々をお招きして、教員と懇談したり、大学の現状を説明したり、講演やサークルの展示や発表などを行う、「父母のための1日大学」という催しがありました。午前中は専修ごとの懇談会で、数学専修では、まず、全体で履修や進路の状況や大学生活の概況についての説明を主任の先生が行い、その後、学年ごとに分かれて保護者の方々と学年の担任とで懇談することになっていました。他の学年は、担任の研究室にご案内して、もう少し打ち解けた感じでお話できたようなのですが、私が担任になっている1年生は保護者の参加が多く、しかも、担任がコミュ障気味なので(爆)、 単調に質疑応答を繰り返す感じになってしまい、いまいちくつろぎに欠けてしまいました。

午後は、講演や発表などが主で、特に教員が参加することはなかったのですが、夕刻に、懇親会がありました。昨年は担任を持たなくてよかったうえに所用もあり失礼してしまったので、出席するのは初めてです。数学専修の他の先生に、懇親会ってどんな感じなんですか? と、伺うと、うーん、手持無沙汰というか、なんというか、と、という返事で(笑)、確かに、最初は、保護者の方々や教員が、要領を得ずに三々五々、生協の食堂に集まってきて、教員が自己紹介をしたりして、所在無げに立食パーティーが始まったのですが、午前の専修の懇談に出席されていた1年生の保護者の方で、午後も出席されていた方々と行き会って、状況が変わってきました。保護者の方々同士もすっかり打ち解けたうえ、教室で向かい合うよりははるかに気楽なシチュエーションなので、ざっくばらんにお話をすることができました。

今の時期だと、ひょっとすると、当の学生さん達は、私に顔と名前を覚えられているとは思っていないかもしれないし、知らない間に、自分についてこんな情報交換(?)が行われているとは予想もしていないだろうなあ、と、なんだか可笑しいような気もしました。

そんな調子で、世間話を交えながら話をしていたのですが、そういえば センセイはお子さんはいらっしゃるんですか? と聞かれて、いいえ、独身ですから、とお答えしたあたりから話がおかしくなってきて(笑)、最初は一緒に学生さんを心配していたのが、いつの間にか、でも、センセイ、老後一人じゃ心細いですよ、などと、私のほうが心配されるようになっていました(笑)