1コマ目の代数の講義が終わって研究室でごそごそしていると、顔見知りの数学専修の2年生の学生さんたちを含むグループが研究室にやってきて、生活科だったか、家庭科だったかの演習で、誰か大学の先生から話を聴いてくるように言われたのですけど、というので、事情がわからないまま、とりあえず了解しました。どうやら一番与しやすいと目されたらしく(笑)、前後してもう1グループやってきて、いくつかの質問に答えることになりました。
どうしてダイガクキョージュになったのですか?と聞かれて、大学院でぐずぐずしているうちに他の選択肢がなくなったから、と答えて問答が始まって、学生時代は何をしていたのですか? とか、授業のないときはどんなことをしているのですか? ダイガクキョージュの仕事って忙しいんですか?などと聞かれたりしました。どういう研究をしているのですか? と聞かれて、嬉々として説明し始めると、聞いている方との心の距離が離れていくのが如実に感じられたり(笑)、 研究室の本を指して、これ、全部読んだのですか? と質問されてこちらが答えに窮したり(笑)、お気に入りの数学記号は? と、聞かれたので、Gasper=Rahman の本の$q$ -超幾何函数の関係式を見せて悶絶させたり(笑)していました。そのうち、お給料はいくらくらいですか? などと聞き始めたので、それはノーコメントということにしました(笑)
インタビュイーの選択を間違えているんじゃないかなあ、私のような生活感のない者に生活感のない質問をして、何かの演習になっているのかなあ、と、心配になりました(笑)