先日、現在の部屋に引っ越してから1年経ったと書きましたが、実際はその後もう一度弘前に戻って研究室から荷物を搬出したりしていたので、最終的に引き払ったのは3 月 24 日でした。このページを開始したのはその翌日の 25 日だったので、ちょうど1年が過ぎたことになります。
たびたび懐かしがっているように、弘前はとてもよい街でしたし、引っ越してきて1年過ごした越谷もとてもよい街なのですが、一口に「とてもよい街」といっても、雰囲気は随分違います。弘前は、他の都市から遠いし、雪が多いし、人やモノの流れが少なくて、不便といえば不便なのですが、その不便さと表裏一体のところの風景や人の心に、尽くせぬ情趣があったように思います。
今、暮らしている越谷は典型的なベッドタウンで、人もモノも情報もすばやく大量に流通していて、清潔で便利な反面、無個性なのが個性、と言いたくなってしまうくらいです(まあ、それまで、強い個性を味わっていたので、微妙な味覚がなくなっているということなのかもしれませんが・・・(笑))。 それでも、そういう便利さもまた魅力があり、おかげで1年間が楽しく充実したともいえます。
かなり急激な変化ではあったのですが、それだけに新鮮に過ごすことができました。