しばらく間隔が空いてしまいました。その間、オーチャード・ホールでの小曽根真さんのクリスマス・ライブに行ったり、国が大学に介入してくる様を見てげんなりしたり(笑)、ブログに書いてみようかなあ、と思うこともあったのですが、ここに来て、結構予定が詰まってきて、帰宅すると草臥れて寝てしまうことの繰り返しで、ついつい更新が途切れてしまいました。
ひとつは、4年生の卒業論文が追い込みに入ってきたことによります。新任なので、今年度配属の学生さんの人数は少ないのですが、通常は3年後期から開始のところ、赴任早々の4月にゼロからスタートして以来、2回の実習と教員採用試験でかなりの期間を削られて卒業研究をしてきたので、提出を来月に控え、今月はかなりの時間を割くことになりました。まだ予断を許さない状況で年を越すことになります。
15 日に1年生の線形代数の中間試験を入れてしまったのも、日程がタイトになる原因のひとつでした。これは望ましいことですが、試験前には質問に来る学生さんもいましたし、試験が終わったら 50 人分の採点をすることになります。行列式やランクの計算が範囲に入っていて、1問あたり 10 数点の計算問題が4問ほどあり、これで最終的な値が合わないと得点にならなかったらダメージが大きいだろうなあ、と、適当に部分点を入れることにしたのですが、そうすると、全ての計算を辿ることになり、間違いが見つからないで、散々見直した挙句、途中でマイナスを写し忘れていることに気づく、というような、手間がかかるはめになってしまいました(笑)
そんなこんなで採点をしていたのですが、一部の答案を見て釈然としない気分になってきました。というのも、今回の試験問題は、30 %はあらかじめ出しておいた課題そのまま、50 %は上述の計算で、これも前もって出題しておいた練習問題の類題で、残りの 20 %も講義でやった問題だったのです。これで 30 点を切る、などというのは、分からないまま放っておいて、一夜漬けすら満足にしていないとしか言いようがないだろう、と思わずにはいられなかったのです。
1年生も入学してから半年以上経ち、当初の緊張も解けて大学生活をエンジョイしているのかもしれず、それはそれで結構なことなのですが、だからといって数学の勉強で手を抜いてよいわけではありません。大学に入って行動の自由度が上がった分、その調整は各自の責任で行うべきで、やるべきことをやらないというのは感心しません・・・、ということを言い始めると、かつて私の学生さんだった方々は、また始まった、と思われるでしょうが(笑)
かくして、時間が足りないといいながら、15 分ほど説教をしてしまいました。最近、トシをとったのか、段々、感情的ではなくなってきたのですが、その分、論理とレトリックを駆使して相手を執拗に追い詰める、という、かなり陰険なスタイルの説教になっております(笑) 今回も、キミたち、これから先生になるんだったら、将来の生徒さんに、勉強ってこうやるんだよ、って言わなければならないんだよ、今の自分の勉強を勧められる? 自分がやろうともしなかったことを人には勧めるの? 自分のことを棚に上げたらよくないんじゃないの? と、自分のことは棚にあげて(爆) 説教しておきました。
というのは冗談で、この件に関しては、私は大学生のときは、少しはちゃんとしていたつもりではあるのですが・・・。
好きな人はあまりいないと思うのですが、私も説教は苦手で、内心、そういう自分はどうなんだ?と自分でツッコミながら話をしなければならないので、数学に比べて3倍くらい疲れます。
そんなことを言いながら授業を終え、答案を受け取りに来た学生さん達に返却をしました。解答で、明らかだと思ってとばしているのか、わからないから記載がないのか不明瞭なところは、その場で口頭試問するようにしているので、またもや結構時間がかかり、さらに、病欠した学生さんの追試の問題も作らなければならず、そんなことをしているうちに、昨日、研究室を出たのも、大学が閉まる直前の 21:00 前になってしまいました。
説教のダメージで疲れ果て、そのまま眠ってしまったので、今日、その分を書いておきます。
そんなことを言っている間に、もうクリスマス直前ですね。 こんな曲を聴いています。
そろそろ年賀状も書かなければなりません。