夜に、修士のときの先輩と会食する約束がありました。東京に来る機会が少なかったときからの貧乏性が抜けず、せっかく出かけるならば、と、展覧会にも行くことにしました。
会場に一歩足を踏み入れると凄い人混みで、やはり、休日に印象派の展覧会に来るのではなかったなあ、と即座に感じました(笑) それでも、入場制限がかかるほどではなく、しかも、ポスターに使われていた、笛を吹く少年を描いたマネの絵が早い段階の展示で、人だかりはそこがピークで、後半は印象派の大家たちの名画が多く、かえって決定的に突出した超有名作品がある感じではなく、多くの人が足を止めるのは音声ガイドがある絵だけで、飽きたり草臥れた人は足早になるので、比較的人の流れはスムーズでした(笑)
モネは別格として、その他の印象派の中では、アルフレッド・シスレーやカミーユ・ピサロが好きなのですが、彼ら個人の特別展というのはほとんど開催されず(記憶にある範囲ではどちらも1度だけだったような気がします)、どころか、相当豊富なコレクションでないとまとまって眺めることができないのですが、今回は、かなりの数を見ることができ、満足しました。モネの、死の床にある奥さんの肖像画も衝撃的でした。
今度の勤務先は、国立美術館のキャンパスメンバーズに加入しているので、西洋美術館、近代美術館、新美術館の企画展は団体料金でみることができるようになりました。さらに、西洋美術館と近代美術館の常設展は無料ですので、上野や竹橋近辺で時間が余ったときには楽しく過ごすことができそうです(笑) 学生さん達は、こういう機会を大いに利用して、在学中に名画に触れていただきたいものです。このブログを読んでいないとは思いますが・・・。
まあ、そんなことをいいながら、図録を購入し、美術館内のカフェでお茶を飲みながら眺めているようでは、私に関しては、団体料金への割引は「大木流して木っ端拾う」を絵に描いてワックスで磨いたようなものですが(笑)