2016年8月22日月曜日

10 年経って

昨日まで千葉の実家に帰省していました。

その間、弘前大学の数学専修の卒業生の方々との集まりがありました。大体、私が帰省するときに声をかけていたのですが、昨年、なかなか夏休みが始まらないでばたばたしているうちにタイミングを逸してしまったので、2年ぶり、ということになります。

千葉の卒業生に声をかけて集まるようになった当初は、卒業して慣れない場所で暮らすことになる学生さん達がどうしているかなあ、とか、OB、OG 同士で顔見知りになっておけば、ゆくゆく便利かなあ、などという目論見もあったのですが、今となっては、私が職場を移って新顔が加わることもなくなってしまい(笑)、集まるメンバーもすっかり顔見知りになり、職について5,6年は経っているので、 こちらの生活にも慣れ、仕事の方も、相変わらず大変そうではありますが、それぞれ軌道には乗っているようで、あれこれと取り越し苦労する感じでもなく、いたって和やかに、それぞれの近況を知らせ合って過ごしました。

小人数の専修で、先輩、後輩入り乱れて科室に集まっていたので、当時の学生さん達で、今でも交流がある方もいて、青森在住の卒業生の方々の消息も聞くことができました。どうやら、彼の地では、すでにベビーブームらしく(笑)、みんなそういう年齢なんだなあ、と、改めて感じさせれられます。

学生時代の話になって、今、高校の先生をしている卒業生の方から、そういえば、試験前は、にっしー、助けてー、って、叫びながら、センセイを探しまわって捕獲しては教えてもらってましたよねえ、と、言われ(笑)、 何だかやっていることが今と大して変わらないなあ、と苦笑しました。 どころか、当時は、私も大学から徒歩で通える場所に住んでいて、学生さんも大半が弘前出身か下宿・寮暮らしで、大学も時間制限なしで居ることができたので、日をまたいで質問に答えるのがしょっちゅうだったのでした(笑) まあ、だから、こうして今でもお付き合いできているのでしょう。おかげでいろいろと君に関するネタはあるから、君の高校から出前授業の依頼が来た時は、真っ先に手を挙げて引き受けて、授業では暴露しまくるからね(笑)、と、いうと、それだけは勘弁してください、と、哀願されました(笑)

今となってみると、弘前にいた痕跡も大して残せなかったなあ、というのがちょっと残念ではあるのですが(笑)、卒業生の方とこうして出会えて、お付き合いできているというのは、数少ない、自分が弘前にいた証しのひとつなのかもしれません。

今回、卒業生の方々の連絡で動いてくださった方は、私が弘前に赴任したときに入学した学生さんでした。新任教員と1年生として相対したとき、私の地元だった千葉が彼女たちの地元になって、10 年後にこうして集まっていることなど、もちろん、想像だにしませんでした。人の縁とは何だか不思議なものだなあ、と、思います。

とても楽しい集まりでした。また、皆さんにお目にかかる機会を楽しみにしています。