ずいぶん更新が途絶えてしまいました。
やはり、ゴールデン・ウィークにあまり休みが取れなくて例年と生活パターンが違ってしまったのは大きかったようで、その翌週当たりから体調を崩してしまい、しかも、その崩し方がいつものオーバーヒートと違う様子で、こちらに引っ越してきてから、初めて医者に行って、初めて私学共済の保険証を使ってしまいました(笑) すっかり勢いが落ち、足踏みを余儀なくされたのでその後の自転車操業に拍車がかかり、現在に至っています(笑)
それと連動しているのか、憂鬱なことも起きて気持ちの方も持ち直さないままだったのですが、先週、こうなるとは思わずに以前予約してあったライブを2つほど、よっぽど行くのをやめようかと思ったのですが、キャンセルするのも惜しいし、体調も回復してきたし、ということで聴きに行ったら、どちらも素晴らしく、単純なことに少し気持ちが晴れてきました(笑)
ばたばたは相変わらずで、ここ数日も、水曜日に会議があり、木曜日は、午前中、担当校の実習生の方の授業を参観に行きました。授業が終わり、実習の学生さんを待っていると、クラスの子供達がおそるおそる寄ってきて、センセイは、○○先生(実習の学生さん)のセンセイなの? と聞くので、そうだよ、というと、お名前は? というので、ニシザワっていいます、と答えると、だんだん、安心してきたのか、やにわに、ひとの手首のあたりを撫で、わあ、ふさふさだ、と騒ぎはじめたので、内心、毛深くて悪かったな、と思いながら(笑)ニコニコしていると、今度は、腕時計に目をつけて、この時計、高いの? と聞くので、内心、安物で悪かったな、と思いながら(笑)ニコニコして
いいや、そんなに高くないよ、と、答えながら、やれやれ、大学生だけでなく、小学生にもいじられているなあ、と苦笑しました(笑) ほどなく、実習の学生さんが来たので、別室で割り算の筆算について話合って、学校を後にしました。そのまま、午後は、非常勤先の大学に行って、4年や大学院の学生さん達を相手に、フックス型微分方程式とか、超幾何関数とか、リーマン面とか言わなければいけないという、ギャップの大きさです(笑) 昨日の金曜日は午前中、2年生に群論を、午後からは1年生に集合を解説し、今日は、例の、文学部や人間科学部の学生さん達を相手に教養の数学を講義する授業、という、見事なまでの無秩序ぶりで(笑)、改めて思い出してみると、何でも屋の面目躍如、と、いったところだなあ、と、嘆息を禁じえません(笑)
明日は、待望の休日なのですが、それを過ぎると、次に1日休めるのは 6 月 8 日の予定で、しかも、その翌日から研究集会に行って、帰ってきたら間髪を入れず授業なので、その次の休日は 6 月 18 日 らしいことに気づきました(笑)
ぐずぐずしているあいだに報告(宣伝?)が遅れてしまいましたが、数学セミナーの6月号の coffee break という巻頭エッセイの欄を担当しました。「数学者が日常感じていることや,読者に問いかけたいこと,問題提起など」を書いてください、という依頼をいただいて、このブログみたいな調子で書けばよいか、と、無造作に引き受けてしまったのですが、いざ、手をつけてみると、案外、世の中に問いかけたり、訴えたりしたいこと、や、何かの定見が思い浮かびませんでした。もちろん、ここでいつもぶつくさ言っているように(笑)、不満や不安や文句はあるのですが、それでも、身の回りの学生さん達に説教するのだってロクに伝わらないのに(笑)、不特定多数の方々に伝えられるのかなあ、と、思ってしまうところもあるわけです。よくよく考えてみると、このブログは近況報告的な気分で、読んでくださる方は私のことをご存知で、舌足らずでも、暴言でも(笑)、前置きなしで通じるだろうし、あわよくば、面白がってくれるだろう、と、安心していたところがあったようです。結局、今まで、本などで目にして面白かった数学に関することを書いてみたものの、無難なだけの出来栄えで、ちょっと、置きにいってしまったかなあ、という反省もあります(笑)