ちょっと気が引けるのですが、今年度の最初の講義は本務校ではない、非常勤先の大学ということになりました。
昨年度の秋学期、立教大学でショート・リリーフでゼミをすることになったのですが、やってみると、なかなか興味深い体験でした。お知り合いの方々ともたびたび会うことができましたし、図書館等も使えますし、もともと出不精で自宅と本務校を行ったり来たりしかしなくなりがちでしたので、用事を作って出かけるのは気分転換になりました。大学や学部が違うと、いろいろな仕組みや学生さんの気質などがこういう風に違うんだ、と実感できるのも新鮮でした。先日、ゼミに関わった学生さん達がめでたく卒業したそうで、この役目は終わったのですが、今度は、 出身校から、今まで担当していた先生が在外研究で1年間いなくなるから、そのコマをやってくれない? という話が来たので、こちらも担当してみることにしました。
弘前に赴任する前に非常勤講師をした時以来、ほぼ 10 年ぶりにここで授業をすることになります。その間、セミナーや研究集会で何度か来ているのですが、今だに、新都心線の駅から直接キャンパスに出るのに慣れていません(笑) 教室のある付近の建物はあまり変わっていないのですが、ところどころ内装が新しくなったり部屋のパーティションが変化したりしていて、教員の入るスペースで、勝手知ったる、というつもりで移動しようとすると行き止まりになっていたり、以前は教員ロビーと一体だった非常勤講師用の事務のカウンターが違う建物に移っていたりしてまごついてしまいます(笑) うろうろしながら始業時間までを過ごしました(笑)
担当するのは4年生と大学院の合併で、春学期は超幾何関数やフックス型微分方程式などについて初歩的な話をする予定です。受講している方々の学年や専門の配分がわからないので、手探りで導入する感じになってしまいます。無意識的にオヤジギャグを口走ってしまうのですが(笑)、ここで笑わないとニシザワセンセイが可哀想だから、と気づくようにしつけられてしまっている(笑)普段の学生さんと違いますので、教室に気まずい空気が流れてしまいます(笑) 将来、研究者になる方もいらっしゃるのでしょうし、関係各所で、未来永劫、ニシザワがひどい講義をしていた、といわれるとまずいので、しっかりしなければなりません(笑)
何とか最初の講義を終え、帰りは高田馬場駅まで歩いて、学生時代に行っていた本屋さんで買い物をしたり、喫茶店でコーヒーを飲んだりしてみました。今日の時給分くらいを使ってしまったようです(笑)