2015年11月19日木曜日

分裂し過ぎ

最近購入したCD 達です。

ジェリー・ロール・モートン。ジャズ創世記の偉大な作曲家・プレイヤーです。以前に、このアルバムを聴いて以来、気になっていて,購入してみたらやはり良く、このところ結構聴いています。スペイン音楽からの影響が親しみやすく、 私にとっては、なぜか、エリントンやベイシーあたりよりも新鮮な感じもします。1920 年代から 30 年代にかけての録音なのですが、デジタル処理のおかげか、思ったよりも聴きやすいのも嬉しいところです。



ハービー・ニコルズ。「孤高の異端児」的な扱いに恐れをなしていたのですが(笑)、少し前に初めて聴いてみたら普通に気に入って、それからはときどき、CDプレイヤーのトレイに乗っています。確かに、奇妙なところや大胆なところもあるのですが、そういうアクも、いい味わいに聴こえます。




ジョン・ハッセルとブライアン・イーノのアルバムです。ジョン・ハッセルは「第4世界」という、エスニックとエレクトロニクスを融合したコンセプト(?)を提唱し、後の、ニルス・ペッター・モルヴェルあたりのフューチャー・ジャズに大きな影響を与えた人なのだそうです。ブライアン・イーノとのコラボレイションも何作かあり、イーノのジャズっぽいアルバムと共に聴いています。


スナーキー・パピー。この前のブルーノート・ジャズ・フェスティバル・イン・ジャパンのときのステージがめちゃくちゃカッコよかったので、それ以来、聴くようになりました。もう1作、最新のこのアルバムも買ったのですが、現在、研究室でヘビー・ローテーションされています(笑) 以前は、クラブ・ジャズ、の、「ジャズ」は、いかにもなファンキーなムードが漂っていればよい、ということで、即興も面白くないし、リズムだって複雑なら踊れないから一本調子なんでしょ、聴く分にはつまらないよねえ、という先入観を持っていたのですが(笑)、フェスでのこのグループのステージは、多彩に変化する変拍子やポリリズムをがんがんぶち込んでそれでもグルーブし続けるし、ぶっ飛んだインプロビゼーションも次々に繰り出されて、それによって聴衆もヒートアップするし、ということで、ダンス・ミュージックもこうなってるんだ、と、認識を新たにしたのでした。

・・・ と、最近のお気に入りを並べてみたら、余りの統一感のなさに、我ながら呆れてしまいます(笑)