近所に公園があるのと、道を挟んだ向かいが多分私のいる賃貸マンションのオーナーの豪邸で庭に木々が植わっているのとで、街に近い割には周囲に緑が多いのはよいのですが、その分、セミの声を盛大に聞かされるはめになり、ああ、関東の夏だなあ、という印象が強くなっています。
弘前近辺は生態系が違うのか、ほとんどアブラゼミの鳴き声がせず、ミンミンゼミもごくたまに、という感じで、普段は暑さを感じなくてよいのですが、さすがに夏の盛りは30度は越すので、そんな日は、結局、関東と大して変わらない温度なのだから、じわじわと生殺しみたいじゃなく、いっそのこと喧しいほうが潔く暑さを認める気になるのに、と思うこともありました。しかし、こう喚きたてられ、挙句の果てに、住んでいる部屋の網戸にとまって鳴くものまで出てきて、その蛮声(?)を聴かされると、そこまではっきりしなくてもよいのだけど、と、辟易としています(笑)
越谷は埼玉県のなかでも熊谷に次いで暑い、というくらいの場所らしく、案の定、8月に入ってからは猛暑が続いています。 周りの方々も、青森から移ってきたばかりで大丈夫ですか? と、心配してくださいますが、思ったより堪えていないようです。例年のように学期末にオーバーヒートしたのですが(笑)、回復までの時間は昨年までより短くてすみました。弘前大学には冷房がなく、屋内も屋外も 34 ℃、という感じだったので、仕事場に冷房がついていて、屋内 28 ℃、屋外 40 ℃ のこちらのほうが、同じ平均値ならば(笑)まだましなようです。
昨年度、50 人ほどを相手にした講義は、ただでさえ暑くて消耗するうえに、PAが他の教室のワイヤレスマイクの電波をを拾ってしまって使い物にならず、大声を張り上げなければならなかったので、90 分授業の 70 分以降は完全に意識が朦朧としていました。 今年度、同時期の講義での計算ミスはかなり減っております(笑)
去年の今頃、弘前大学は裁量労働に関する労使協定が締結されない状況で、冷房もない大学に毎日8時半から5時まで出勤することを大学当局が要求したので、夏の疲労はとんでもないものになってしまいました。その夏はエアポケット的に時間に余裕ができそうで、数学の勉強をしようと張り切っていたのですが、期待はあっけなく打ち砕かれてしまいました。9時頃には研究室は 30 ℃を超えてしまうので、5時頃に起きて、7時頃に大学に行って仕事にかかっても、2時間とたたないうちに頭が廻らないくらいに暑くなってしまい、そのまま、当局が要求している勤務時間8時間は我慢大会で、意味も無く暑い研究室に居なければならず、17時になると速攻で自宅に帰って冷房をつけるのですが、もうそのときは草臥れ果てていて翌日のために早寝、という繰り返しになってしまい、数学が進むはずもなく、灼熱の研究室で悲しい思いをしました。
外は暑いのですが、自宅に居てもよいし、仕事場に行っても冷房がある今年の夏のほうが過ごしやすいようです。