教育学部のあるキャンパスで、今年度5回ほどオープンキャンパスがあります。そのうちの 7 月 20 日と、今日 8 月 10 日の分、数学専修の個別相談を担当しました。
以前の大学は、北東北全域からの高校がバスをチャーターして参加、というパターンもかなりあったので、学生さん達だけのグループの割合が高かったのですが、こちらは、ほぼ全員、保護者の方が同伴していて、大分雰囲気が違いました。 印象的だったのは、親御さんも文教大学のご出身、とおっしゃっていた方が何人かいらっしゃったことで、お子さんも同じ大学の受験を考えているということは、ご自分が在学していたときの印象がよかったということで、そういうところはこの大学の長所といえるのかもしれません。
教員養成の実績がある大学、みたいな触れ込みだったので、採用試験対策にやっきになっているところかもしれない、と思って、おそるおそる着任したのですが、かなりのほほんとしたところで、そんなにゆるゆるしていて大丈夫なの? と、心配になってしまうこともあるくらいですし、都会からワンクッションおいたところにあって毒々しい(?)刺激も少ないので、多くの学生さん達にとって、ほんわかと4年間を過ごせる場所であることは間違いないようです。
オープンキャンパスもみんなで盛り上げていて、前回は1500 人以上の方々がいらっしゃたとのことで、今日も悪天候に関わらず、かなりの賑わいだったのですが、イベント会社プロデュース的要素はゼロで、手作り感満載、という感じですので(笑)、おそらく、いらっしゃったご出身の方々も、雰囲気は変わってないなあ、と、思われたのではないかと思います(笑)
弘前では、近隣の教員志望の大半の学生さんはすでに受験することを決めている感じで、先取りして大学の様子を見聞きしてみる、という雰囲気がかなり濃かった印象があるのですが、こちらでは周辺に似たような性格の教員養成系の学部も多いため、学生さんも、どこにするか比較検討する、という意味合いが強いように思います。入試、カリキュラム、取得免許、就職、大学生活などなど、質問はかなりの割合で具体的でした。
さすがに、教員免許の仕組みなどはある程度わかっているつもりですが、まだ、こちらの入試やカリキュラムは覚束ないところが多く、まごついてしまいます。入試に関しては、今までの国立大学ならば、センター試験があって、前後期の2次試験があって、あとは推薦入試があって終わり、という感じだったのが、今度は、5、6種類の入試があり、数学専修で実施しているもの、していないもの、その際の受験科目の違い、などがかなり複雑です。カリキュラムも、数学専修の分は少しずつ理解しはじめてきたのですが、他科目、特別支援、幼稚園、保育などの複数免許を取得可能なのか、というようなことの隅々まではわかっていません。立て板に水で説明するわけにはいかず、渡されていた資料のあちこちをひっくり返して頼りないところを見せてしまっていました。
あいにく、折からの台風で開催時間を短縮することになり、1日が終了しました。
あと2回、オープンキャンパスがありますので、関心のある皆様のご参加をお待ちしております。今年度の私の担当分は終わりましたので、数学専修の個別相談コーナーには頼りない教員はいないと思います(笑)