2016年8月17日水曜日

レポートの採点を終える

非常勤先の講義のレポートの評価を終えて、ようやく、引き続いて入っていた予定がある程度終わりました。これで、本格的に夏休みかなあ、という気分になり、テレビやらネットやらを見ると、もう既にUターンラッシュの情報になっていて(笑)、 そういえば、8月も半ばが過ぎているし、世の中は夏が終わりはじめているのだなあ、と、改めて感じました。

学部、大学院の合併で、提出されたレポートが 30 通ほどあり、予想以上の提出数で驚きました。そういえば、後半の講義でも、目算で 15、6 名程度の出席者がいて、自分が学生のとき、この手の講義でこれほど多いことはほとんどなかったので、なんか変だなあ、と、思ってはいたのですが(笑) 例のごとく、講義ノートをホームページに載せたので、途中で休んでも復帰しやすかったのかもしれません。

2階のフックス型微分方程式と超幾何函数について話しました。 10 数年前に立教で一度この話題について講義をしたことがあったので、それを基にしながら、ただし、あの時はお二人の受講者が両方就職するということだったので、2階のときのみならば明確になるけど一般化しにくいので余り行わない説明をしてみたり、他で使わない記号を使ってみたりしていたのですが、今回は、博士課程に残って研究者になる方もいるのでしょうから、後々、使い勝手がよいように、標準的で、一般化しやすいような説明に置き替えてみました。

超幾何関数の積分表示からモノドロミー行列を求めたあと、極さえ跨がなければ積分路は連続的に変形できるから、これは基本群の表現になってますよねえ、などというと、おお、と感心してくれたりして、 聴講する方々も内容を楽しんでいるようでした。普段、教育学部では、学生さん達は真面目に聞いてくれるものですが、よい先生になるにはこれくらいのことを身につけなくては、というようなトレーニング的傾向が強くなりがちなので、その違いが新鮮でした。

昨年まで担当されていた先生の内容と合わせて、後期は、楕円関数を紹介することにしたのですが、こちらのほうは、今までどこかで講義したことはないので、夏休み中に作戦を立てて準備をしなければなりません。